【完全解説】コピーライティングとは?初心者でもわかる基礎知識・書き方・上達ステップ
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- コピーライティングってなんだろう?
- どういうことができるものなんだろう?
- どうやって書いていけばいいんだろう?
- 何かテンプレートやフレームワークみたいなものはあるのかな?
- そもそもコピーライティングって役に立つの?必要なの?
この記事は、そんなコピーライティングについて知りたい、疑問を感じている方に向けた内容です。
結論から言うと、コピーライティングは、Webマーケターがまずはじめに習得すべきスキルです。
「まずはじめに習得すべきスキル」というくらいなので、今後非常に幅広く役に立つ普遍的なスキルです。
また、この記事を読んでいるあなたが、Web広告やWebデザイン、動画編集、コーディングなどのスキルをつけていきたいと考えていても、その際に必ず役に立ってきます。
この記事では、コピーライティングの基本概念・本質から基本の型・テクニック、上達するためのステップまで、すべてを網羅して解説していきます。
この記事さえ読めば、コピーライティングのことを90%理解することができます。
あとの10%は、この記事で得た知識をもとに、実践を通してマスターしていってください。
つまり、知識は頭の中に入っているから、あとは「実践するだけ」という状態になることができます。
「Webマーケターになりたい・興味がある」「コピーライティングの基礎知識を知っておきたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
コピーライティングの重要性・必要性
ではまずはじめに、なぜそれほどまで(特にWebマーケターにとって)コピーライティングが必要なのかを説明していきます。
Webマーケターの広義としての役割は、Web上の媒体を使用し、より多く「集客」して、より多く「販売」すること。それによって売上を最大限伸ばすことにあります。
よって、「集客」と「販売」を拡大させないといけませんよね。
この集客と販売を拡大させるために「コピーライティング」が必要になってくるのです。
Web上で集客や販売を行うには、
・Web広告の出稿
・Webサイト制作
・SNSの運用
・メルマガの配信
など、「言葉」による表現が非常に重要になります。
もちろん、デザインや画像の加工、動画の編集スキルもあるに越したことはないですが、より多くの集客や販売を行うためには、「人の心を引きつけ、行動を起こさせ、売上を作る文章」が何よりも必要になります。
人の心を引きつけ、行動を起こさせ、売上を作る文章がなければ、事業やビジネスは拡大できず、Webマーケターとしての責務を果たすことができません。
そこで、「顧客の心理を先読みし、文章で人の心を動かすスキル」が必要です。
「そんな魔法のようなスキルなんて本当にあるんですか?」と疑問に感じるかもしれません。
しかし、そんな魔法のようなスキルがあるんです。
それこそが、Webマーケターが習得必須のコピーライティングスキルです。
コピーライティングは、徐々に認知は広まってきたものの、Webデザインや動画編集、プログラミングなどのスキルに比べると、あまり日の目を浴びていません。
しかし、実際にWebマーケターとして活躍している人や独立をしてビジネスを進めている人ほど、このコピーライティングの重要性に気づいて真剣に学んでいます。
まったくのWeb初心者で、何から始めればいいかわからない方は、コピーライティングスキルを習得すれば、簡単に市場価値を高めることができます。
そのため、Webマーケターを志す方はもちろん、Webデザイナーや動画編集者、コーダー、プログラマーにとっても習得して損はないスキルと言えます。
ぜひこのまま読み進めてコピーライティングの基礎を習得してください。
コピーライティングとは?【基本概念】
では、コピーライティングとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
初めて聞く方にも理解していただけるように、コピーライティングの基本概念をわかりやすく解説していきます。
読者に行動を起こしてもらうための文章術
コピーライティングとは、一言で説明すると「人間心理を理解し、言葉で読者の行動を変える技術」です。
言葉で読者の行動を変えるというのは、
・Webサイトのリンクをクリックしてもらう
・ページを最後まで読んでもらう
・お問い合わせをしてもらう
・メルマガ登録をしてもらう
・商品を購入してもらう
このような行動を指します。
Webサイトなどに訪問してくれた顧客やユーザーに対して、「言葉」による誘導だけで行動を促すのです。
・今すぐ無料でお申し込みください
・先着10名様限定です
・このブログは3分で読めます
・ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください
などなど、よく見かけるような何気ない一言もコピーライティングに含まれます。
つまり、コピーライティングは、読者に行動を起こしてもらうための文章術です。
「No」を「Yes」に変える技術
また、コピーライティングは、「No」を「Yes」に変える技術とも捉えられます。
例えば、コピーライティングを学んでいない人が作った広告文ではまったくクリックされなかったが、コピーライティングを習得した人が作った広告文は2倍以上多くクリックされたという事象が実際に過去にありました。
つまり、顧客からしてみれば、今まで価値を感じなかったものに対して、言葉の力だけで突然興味が湧いてきて「知りたい!」と思うようになったということです。
今まで「No」と思っていたものが「Yes」に変わった瞬間です。
コピーライティングスキルを習得すると、言葉の力で相手を動かすことができるので、営業力やコミュニケーション能力も向上します。
会話の展開やクロージングなど、顧客心理から逆算して話すことができるようになるからです。
普遍的で汎用性が高いスキル
加えて、新聞や雑誌の広告に書かれた文章、テレビのCMの宣伝文句、看板などに使われるキャッチコピーなどもすべてコピーライティングに該当します。
・「そうだ、京都へ行こう」(JR東海)
・「あったらいいなをカタチにする」(小林製薬)
・「カラダにピース」(カルピス)
・「水と生きる」(サントリー)
・「ファイト一発」(リポビタンD)
・「駅前留学」(NOVA)
これらのキャッチコピーは有名ですよね。誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これらのキャッチコピーもすべてコピーライティングです。
どれも「なんだか耳に残る」「ふとした瞬間に思い出してしまう」というような顧客心理を利用したとても良いキャッチコピーです。
コピーライティングスキルをまずはじめに習得すべきスキルと説明した理由は、普遍的で汎用性が高く、使用できる幅が非常に広いからです。
コピーライティングの本質
コピーライティングの基本概念がわかったところで、続いてコピーライティングの本質を説明していきます。
何事もそうですが、本質を捉えなければ方向性を間違えてしまい、現場や実践で役に立たない知識となってしまいます。
それはコピーライティングにも言えることです。
なので、ここからお伝えする「コピーライティングの本質」をきちんと理解するようにしてください。
コピーライティングの本質は「人間理解」
コピーライティングとは「人間心理を理解し、言葉で読者の行動を変える技術」でしたよね。
そのため、コピーライティングの本質は「人間理解」です。
読者・見込み客・商品購入者など、メッセージを届けたい相手の気持ちがわからなければ、相手を動かす文章(適切なコピー)は書けません。
あなたは、宛先のない手紙を書けますか?
きっと渡す相手のいない手紙は書けないはずです。というかそれはもう手紙でもなんでもないですよね。
手紙を書くときは、必ず相手が存在します。恋人、家族、親友、上司など。
普段、メッセージを届けたい相手をイメージして、その相手に伝わるような言葉遣い、文章構成をしていると思います。
おそらく意識しなくても自然にできていることでしょう。
コピーライティングを学んでいない人やWebマーケティング初心者によくあるミスは、読者を置いてきぼりにすることです。
「本当にこの文章で伝わるだろうか?」「この言葉遣いは読者にとってわかりづらくないかな?」「ちゃんと理解できるかな?」ということをしっかり吟味して、文章を書いていきましょう。
絶対にユーザー目線を忘れないようにしてください。
コピーライティングの本質を捉えた文章例
ユーザー目線の文章とはどういうことか?
わかりやすいように具体例を出して解説していきます。
例えば、「ダイエットサプリ」の広告文を書くとしましょう。
想定しているターゲットが「20代前半の女性」の場合、
5年ぶりに会った同級生に妊娠したとバカにされた!?
今すぐこのサプリを飲めば夏までに痩せてくびれGET!
美BODYになって堂々と水着を着て海に行けばきっとモテモテ!
というような文章が作れます。
では、これが「中年男性」をターゲットにした場合、どのような広告文になるでしょうか?
きっと同じ文章にはならないなずです。
仕事終わりについついラーメン…。気づけばベルト周りに脂肪がたっぷり。
でもジムに通う体力なんて残っていない…。
そんなあなたに、1日1回飲むだけで3ヶ月後には利用者の93%がお腹周りがスッキリし、脂肪とはおさらばできたサプリをご紹介!
このようにシチュエーションやターゲットが手にしたい未来などが変わってきます。
それによって言葉遣いや文章構成が変わってきますよね。
言葉・文章を届けたい相手のニーズや気持ちを理解すること。
これが「人間理解」の本質です。
つまり言い換えると、コピーライティングの本質は「人間理解」です。
読者がどのような人で、周りの環境はどうなっているのかなど、読者という人間を深く理解することで、読者に響く文章を書けるようになります。
「コピーライティング=手紙」とも言えます。
このことを忘れずに、しっかり本質を捉えて実践に移すようにしてください。
コピーライティングの型【超基本フレーム】
ここでは、超基本テクニックと言えるコピーライティングの「型」をお伝えしていきます。
コピーライティングスキルを上達させるために重要なのは、まさにここで紹介する「型」を覚えることです。
型を忠実に守るだけで、初心者の方でも十分形のある文章を作成できます。
実は、人気のあるおもしろい物語ほど、型を忠実に守っています。
コピーライティングの場合でも、上手な文章ほど型を守った文章なのです。
なので、超基本となる4つの型を紹介します。
3つのNOT
3つのNOTは、コピーライティングに必要なマインドセット(考え方)です。
読者は文章を読む上で、常に「3つのNOT」を抱えています。
文章を書く側の人間は、この3つのNOTを完全に理解した上で、文章を書いていかないといけません。
3つのNOTとは、
・読まない(NOT read)
・信じない(NOT believe)
・行動しない(NOT act)
この3つのことを指します。
読者はあなたの文章を、そもそも読まないし、読んでも信じないし、信じたとしても結局行動しません。
そう、読者はあなたの文章に興味がないんです。
これをしっかり念頭に置く必要があります。
その上で、
・いかに読んでもらうか
・いかに信じてもらうか
・いかに行動してもらうか
という読者の3つのNOTを、ひとつひとつ壊していく文章を書いていかないといけません。
これから紹介していくテクニックを含めて、コピーライティングの様々な法則やテクニックは、すべてこの「3つのNOT」の中のいずれかを壊すためのノウハウなのです。
4つの学習タイプ
人間が何かを勉強する際には、人によって4つの学習の仕方(重視するポイント)があります。
その4つすべてを押さえた文章の構成をすることによって、読者を行動させる文章が書けるようになります。
その「4つの学習タイプ」というのが
・なぜタイプ
・何タイプ
・どうやってタイプ
・今すぐタイプ
以上の4タイプです。
タイプによって、ある事象に対しての求めるポイントが変わってきます。
・なぜタイプ
→ なぜそうなるのかを知りたい
(「なぜ?」と理由を求める)
・何タイプ
→ 本当にそうなるのかを知りたい
(根拠・証拠・データを求める)
・どうやってタイプ
→ どうやってそうなるのかを知りたい
(具体的なやり方・方法を求める)
・今すぐタイプ
→ 今すぐ何をすればいいのかを知りたい
(とにかく行動・アクションプランを求める)
あなたはどれに当てはまりますか?
おそらく4つの中のどれかのタイプに当てはまるはずです。
この4つを上から順に「なぜ→何→どうやって→今すぐ」と順番を守って書いていくと、読者を行動させやすくなります。
4つの学習タイプを考慮して文章を書くとすると、以下のような文章構成になります。
①なぜこの記事を読んだほうがいいのか?を説明する
(読むべき理由、読んだ後に得られること、読まなかったら損をすること)
↓
②なぜを補足する根拠を提示する
(こんなデータがある、論文でこのように書かれている、アンケート結果)
↓
③具体的にどのような方法で行えばいいのかを説明する
(3ステップにわけて解説、この順番でやると効果的)
↓
④これまでの説明を踏まえた上で今すぐやったほうがいいことを教える
(今すぐステップ1から始めてください、今すぐこの動画を見てください)
ぜひこの4つの学習タイプを意識した文章を書くようにしてみてください。
PASONAの法則
「PASONAの法則」は、日本一のマーケターと呼び声の高い神田昌典氏によって考案されたひとつの文章の型です。
売れている文章には共通のパターンがあり、そのパターンを分析し、言語化したものです。
各要素の頭文字「P」「A」「S」「O」「N」「A」をとって、「PASONAの法則」と名付けられました。
この PASONAの法則を使用して書かれた文章は、総額にすると100億円を超える成果を出したと言われています。
これまで「最初は買うつもりなんて微塵もなく、なんとなく文章を読んでいたんだけれども、読み進めるうちに購買意欲が湧いてきて思わず商品を買ってしまった」という経験がある方は、もしかしたらPASONAの法則によって、行動を掻き立てたれた可能性があります。
・Problem(問題)
・Affinity(親近感)
・Solution(解決策)
・Offer(提案)
・Narrowing down(絞り込み)
・Action(行動)
これがPASONAの法則です。
ひとつひとつの項目を具体的に説明します。
・Problem(問題)
買い手が直面している問題や顧客が強く望んでいる欲求を明確化します。
Webページなどでよく見かける「こんなお悩みありませんか?」というような文言・訴求です。
人の欲には、大きく「得たい欲(こんな輝かしい未来を得たいという感情)」と「避けたい欲(こんな未来は絶対に避けたいという感情)」の2種類が存在しますが、特に「避けたい欲」にフォーカスし、強く訴えかけることで、読者に続きを読んでもらうように仕向けます。
・Affinity(親近感)
買い手と同じ痛みや同じ望み・願望を持っていることを、ストーリーや五感を通じて描写します。
読者に共感・寄り添ってあげることで、親近感を湧かせます。
・Solution(解決策)
問題を解決できる、あるいは欲求が実現できる方法があることを読者に伝えます。
写真・データ・体験者の声・推薦文などの「目に見える証拠」を添えるとより効果的です。
・Offer(提案)
具体的な提案を行います。
商品・サービスの詳細や特徴、具体的に受け取れる内容を細かく伝えます。
・Narrowing down(絞り込み)
提案を受け入れ、問題解決できる人に条件をつけることによって、読者に今すぐその商品・サービスを買うべき理由を伝えます。
「〇個限定」「先着〇様限定」「〇〇の条件を満たす方のみ」「〇日まで」などのように、購入するための条件を添えます。
それによって、読者の背中を押してあげることができます。
決断が必要な時には、人間誰しもどうしても悩んでしまうものなので、ぜひここまで読み進めてくれた読者に対して、責任を持って決断の後押しをしてあげてください。
・Action(行動)
最後に読者の背中をもう一度押すために、行動を促す言葉がけをします。
改めてもう一度伝えておきたいことや商品・サービスのメリットを整理し、追伸として書くと、購入する理由が再確認できます。
そして、「購入ボタン」や「申し込みボタン」を設置します。
一旦、この順番を守り、型に当てはめて文章を作成していきます。
その後、扱う商品・サービスによって、パートの長さを調整したり、順番を入れ替えたりすると最適なページが完成します。
例えば、すでに問題を認識している相手に対しては、改めて問題を提示する必要はないと考えられるので、解決策から始めたほうがいいかもしれません。
すべて届けたい相手・読者を基準にして文章を書いていくようにしましょう。
いくら便利な型があるとは言え、コピーライティングの本質を忘れてはいけません。
QUESTフォーミュラ
「QUESTフォーミュラ」は、世界的に有名なコピーライターのマイケル・フォーティン氏が考案した、反応が取れるセールスコピーライティングの型です。
PASONAの法則同様、QUESTは各要素の頭文字をピックアップしたものです。
「QUESTフォーミュラ」をうまく使えば、お問い合わせや注文につなげて、売上をアップさせられるページを作れるようになります。
QUESTフォーミュラの要素は、以下の5つです。
・Qualify(約束、絞り込み)
・Understand(共感、理解)
・Educate(教育、啓発)
・Stimulate(興奮させる)
・Transition(行動)
ひとつひとつの要素を具体的に解説していきます。
・Qualify(約束、絞り込み)
読者のターゲット層を一気に絞り込むパート。
つまり、誰に向かって文章を書くのか?を明確にするということです。
「私ならあなたのご要望・お悩みを絶対に解決できますよ!」と読者にメッセージをダイレクトに伝えます。
確実に続きを読んでもらうための、インパクトのあるキャッチコピーが必要になります。
読者に「この文章は自分のためのものだ!」と一眼でわかるようなタイトルや見出しが作れれば完璧です。
・Understand(共感、理解)
自分が読者の悩みを深く理解していることを伝え、文章の内容に共感してもらうパート。
読者が抱えていそうな悩みや要望をリストアップしていき、それぞれの悩みをそのまま放置しておくと、どんな悪い未来が待っているのかをより詳細に書いていきます。
問題を深く掘り下げていく・言語化してあげることで、読者は悩みを真剣に受け止めるようになり、「うんうん、そうなんだよね」と共感を得られるようになります。
・Educate(教育、啓発)
読者ががまだ気づいていない問題の解決策を教えてあげるパート。
悩みや要望を解決する手段として、自社の商品・サービスの特徴や強みを紹介し、商品・サービスの購入によって得られる素晴らしい未来を伝えます。
この解決策が読者にとって有益であればあるほど、購買意欲を高められます。
「自社の商品・サービスなら、あなたのお悩み・ご要望を確実に解決できます」と説得力を持たせて紹介することがポイント。
そこで効果的なのが、「お客様満足度〇〇%」「〇〇件を超える実績数」というような実績や証拠です。
・Stimulate(興奮させる)
商品・サービスを購入することで得られる素晴らしい未来や、商品・サービスを購入しないことで訪れる最悪の未来などを書き連ねることで、読者の感情を刺激していくパート。
人が何かモノを購入する際には、「論理より感情で動かされる」ことがほとんどです。
そのため、商品・サービスの購入を促す前に、読者の感情を最大限まで高ぶらせ、購買行動を取ってもらいやすい心理状態を作ります。
商品・サービスを購入することで「何が得られるのか?」「何を避けられるのか?」を再度しっかり提示します。
「体験者の声」や「推薦者の声」を使うと説得力が増して効果的です。
・Transition(行動)
読者に購入を決断してもらうパート。
商品・サービスの購入までの流れ、購入後の流れ、よくある質問などを配置し、読者の不安を限りなく取り除きます。
それによって、購入に対する阻害要因、買わない理由をつぶしてあげます。
さらに購入特典を提示し、より買いたいと思わせましょう。
なんでも決断を先送りにしがちな読者の退路を断つことが重要です。
「今だけ限定」「先着〇名様限定」と限定性を掲げたり、返金保証を用意することで読者のリスクをなくしたりして、今は買わないという選択肢を頭の中から消し去ります。
ここで紹介したQUESTフォーミュラを利用することで、特に初心者の方は格段に効率がアップしていきます。
積極的に取り入れてみてください。
ただ、QUESTフォーミュラは、絶対に守るべきルールではありません。
順番通りではなく、構成を入れ替えたり、内容を付け加えたりしたほうがいいんじゃないかと感じたら、変更しても構いません。
あくまでも基本的な型にすぎないので、読者に合わせてアレンジしていくことは非常に良いことです。
変えたことによって読者の反応がどう変わるのかを見ることもできますからね。
コピーライティングの心理テクニック【読者の心を動かす心理トリガー】
ここでは、読者の心を動かすコピーライティングの心理テクニック「心理トリガー」をいくつかご紹介します。
トリガーとは「引き金」という意味で、心理トリガーとは「心を動かす引き金」という意味になります。
「人は感情でモノを買い、理性で行動を正当化する」という言葉がある通り、人は感情によって行動し、感情でモノを買います。
商品・サービスが売れない場合は、商品・サービスの説明(理性へ働きかけている)ばかりしていて、感情に訴えかけられていないことがほとんどです。
読者やお客さんは、商品・サービス自体のスペックにはそれほど興味はありません。
一番興味があるのは、その商品・サービスを買ったらどうなるのか?どんな未来に変わるのか?という点です。
つまり、商品・サービスを買った先にある「自分が得られる感情」に興味があるのです。
得られる感情をしっかり説明し、読者心を動かさなければ、商品・サービス購入には至りません。
読者の心を動かす引き金を理解し、感情を動かして行動させることを意識する必要があります。
知っておくべき心理トリガーをここから紹介していきます。
返報性
返報性とは、何かをもらったら何かお返しをしたくなるという人間が持っている普遍の心理のことです。
年賀状やお歳暮、誕生日プレゼントなど、何かモノをもらったら返したくなりますよね?
それをコピーライティングにも活かすのです。
読者に対して価値ある情報を提供し続け、「こんなにも有益な情報をもらっているのなら、何かそれに応えないと」という気持ちにさせます。
そうすることによって、商品・サービスを購入するハードルがガクンと下がったり、購入した後もリピーターとして自社の商品・サービスを使い続けてくれたりします。
また、価値を提供することで信頼を勝ち取ることにもつながります。
コミットメントと一貫性
自分の言動に一貫性を保ちたいという心理。
営業でもよくあるテクニックですが、小さなYESを積み重ねていくと、大きなYESももらいやすくなります。
読者がYESと思えるような質問をブログで投げかけたり、商品・サービスを紹介するページで欲しい未来を想像させたりします。
日頃から読者との接触回数を増やし、小さなYES積み重ねていくことで、結果として大きなYES、つまり最後の商品・サービス購入をしてもらいやすくなるというテクニックです。
十分文章に反映させることができます。
社会的証明
「みんながやっていることは正しい」と判断してしまいがちな人間心理。
お店に行列ができていると「どんなお店なんだろう?」「きっと美味しいお店なんだろうな」と気になってしまう気持ちのことですね。
(開店したばかりのお店は、わざと行列を作るためにサクラを並ばせるということも多々あります)
流行っているものがさらに流行る理由は、この社会的証明の心理トリガーの影響です。
この社会的証明を活かしたのが「お客様の声」や「体験者の声」です。
・毎日の立ち仕事でも足だけは全然疲れません。10年以上このスニーカーを買い続けています。
・7歳の娘が大好きなんです。娘の喜ぶ姿が見たくていつもこのお店のショートケーキを買っちゃいます。
こんな口コミが目に止まったら、「少し気になるな」「今度買ってみようかな」と気持ちに変化が生まれませんか?
多くの人から高い評価を受けている商品を良いと思ったり、成果が出ている事例を見ると信頼性が高まったりします。
多くの企業が、レビューや口コミに力を入れる理由はここにあります。
「ミリオンセールス」「ベストセラー」のような言葉をわざわざ大々的に使う理由も、社会的証明を打ち出すためと言えます。
また、文章に数字を入れると、読者のイメージがより鮮明になり、信頼性が高まります。
権威性
人間は、権威に弱く、権威のある人の意見に従いたくなるという心理を持っています。
大学の教授・医者・弁護士・官僚・博士など、権威のある人物の発言を疑う人は少ないです。
「東大卒だからきっと仕事もできる」
「全国大会常連の強豪校出身だからきっと野球がうまい」
過去の経歴と今の実力は必ずしもイコールではないものの、権威という看板で人を判断してしまうことは多いと思います。
(だから就活には足切りとかボーダーというものが設置されているわけで)
つまりこの権威性を活かして、今まで何かしらの自分自身の実績や権威のある人の推薦文などがあるのであれば、積極的に打ち出していきましょう。
希少性
限られたものに価値を感じるという人間の心理。
人間は「レアなもの=価値が高い」と思い込みやすいです。
なぜなら、人間には他人より優れていたいという本能的な欲求があるからです。
「個数限定」「地域限定」などを打ち出せる商品・サービスを販売する場合は、積極的にこの希少性をアピールしていきましょう。
コピーライティング上達の「3ステップ」
ここまでコピーライティングの基本的な型やテクニックを紹介してきました。
ここでは、そのコピーライティングの基本的な型やテクニックなどの基礎を習得するためには、どうすればいいのかを具体的にお伝えしていきます。
「人間心理を理解し、人の心を揺さぶる文章術」を身につけるためには、どのような段階を踏んでいけばいいのか。
それは、以下の3つのステップにわかれます。
①インプット
②写経
③実戦
ひとつずつ詳しく説明していきますね。
①インプット
上達のファーストステップは「インプット」です。
まずは、コピーライティングに関する知識を大量に入れてください。
もちろん、コピーライティングは文章術のスキルなので、「書くこと」も重要です。
しかし、何も知らない状態からがむしゃらに書くよりも、ある程度の前提知識を頭に入れてから書いていくほうが圧倒的に上達が早いです。
なぜなら、コピーライティングの知識がなければ、一生懸命書いた文章を正しく評価できないからです。
何が良くて、何がダメなのか。正しい評価ができなければ改善ができません。
改善ができなければ、一向に成長することはできません。テストで間違えた問題を復習をしないことと同じです。
また、知識を身につけると、様々な事例を目にした時にそこで使われている法則に気がつくこともできるので、良い面を参考にして自分の文章に応用していくことも可能になります。
Webマーケターにとっては、いろんなところから情報を収集し、自社の施策に反映させることは必要なスキルです。
インプットする際のポイントは、短期間で一気にやってしまうことです。
ダラダラと長い時間をかけてインプットしても、あまり効果はありません。
実践に反映させるまでに時間がかかりますし、そもそもインプットしたことを忘れてしまいます。
未知のジャンルだったとしても、短期間で知識をインプットすると基礎が定着し、本質を捉えられるようになります。
そのため、インプットは素早くやってしまいましょう。
②写経
コピーライティングに関する知識を大量にインプットし終えたら、「写経」へ進みましょう。
写経とは、文章を書き写すことです。
例えば、良いコピーライティングの文章が書かれているなと思った記事を見つけたら、すぐさまパソコンのメモ帳やWordを立ち上げ、その記事の文章を一言一句そのままタイピングして打ち込んでいきます。
時間がない場合は、URLなどを保存しておき、後で写経できるようにしておくことがおすすめです。
まったく何も知らない状況で写経に取り組んでも、「何も考えずにただただ文章を写すだけの作業」になってしまうため、スキルの上達にはつながりません。
ある程度の前提知識を持っていれば、「このキャッチコピーうまいな」「ここでクロージングに持っていくのね」と、様々な発見があるので、どんどん上達していきます。
そもそも知識がなければ、どの記事が良質なのかの判断もできませんよね。
知識をインプットし、コピーライティングの感性を磨いた上で、良質な記事をたくさん集めてください。
すでに自分が特定のジャンル・業界にかかわることが決まっているのであれば、そのジャンル・業界の記事を集めましょう。
また、Webマーケターとして活動していくと、様々なジャンル・業界の商品やサービスに触れる機会があるので、普段から幅広くアンテナを貼っておくことも大切です。
③実践
最後は「実践」です。
実際に文章を書いていきましょう。
やはり、実践に勝る成長の場はありません。
実際に売上に直結する文章や責任を伴う仕事を重ねていくと、コピーライティングスキルは飛躍的に伸びていきます。
ただ、「急に初心者から仕事をバリバリしていくのは難しい…」という方もいると思います。
そのため、初心者から確実に上達していくために、おすすめの3つの方法をご紹介します。
ブログの運営
まずはじめにご紹介するのは、個人でブログを運営することです。
身に起こったこと・日記を書くというわけではなく、誰かの悩みを解消したり、誰かの願望を叶えてあげたりする「お役立ち情報」を発信することがおすすめです。
一番手軽に始められて、うまく行けば収益化にもつながります。
(自分の商品・サービスの販売、アフィリエイトなど)
たとえここで収益に結びつかなかったとしても、コピーライティングの非常に良い練習台になります。
培った経験を活かして副業で案件にチャレンジしていくこともできます。
無料ブログサイトを立ち上げ、ブログのタイトル・テーマを決めて、実際に文章を書いてみましょう。
無料で文章を代筆
・ブログで情報発信をしている
・メルマガをやっている(始めようとしている)
・Web上で集客や販売を考えている
周りでこのような人がいればチャンスです。
身につけた知識を活かして、彼らの文章を無料で代筆しましょう。
未経験・初心者の人がいきなり仕事をしていくのはたしかに難しいです。
しかし、「無料でやります」とお願いして断る人はなかなかいません。
お金にならなくても、その仕事をしたという個人の実績になります。
今後仕事を受注していく・頼まれる立場になる際に一番重要なのは「信頼・信用」です。
「この人なら売上につながる文章を書いてくれる」「この人に頼めば間違いない」と思われるように、信用残高をコツコツためていきましょう。
実績があれば、信頼・信用につながります。
クラウドソーシングサイトで簡単な案件を受注
最後に紹介するのが、クラウドソーシングサイトで案件を受注する方法です。
この場合は、実際に仕事としてお金をもらいながら活動していく形になります。(バイトのようなイメージ)
クラウドソーシングサイト(クラウドワークスやランサーズなど)でコピーライターとして活動し、実践経験を積んでいきます。
この手のサイトで募集している仕事は、簡単な文章作成やブログ記事の作成など比較的簡単な案件が多いので、「コピーライティングの実践の場」としては少々物足りないと感じるかもしれません。
しかし、これもまた実績につながります。
クラウドソーシングサイト内でいくつも案件をこなし、実績を積み上げていけば、単価の高い仕事やコピーライティングスキルを活かすことのできるセールスレターの作成の仕事も受注できるようになっていきます。
コピーライティングスキルの上達を目的に、クラウドソーシングサイトで募集している案件をこなしていくのは非常におすすめです。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
まとめ:まずはインプットから始めよ!
コピーライティングの基本概念・本質から基本のフレーム・テクニック、上達するためのステップまで、すべてを網羅して解説してきました。
初心者の方に知っておいてほしいコピーライティングの本質を本当に余すことなく説明したので、この記事の内容をすべて理解し、自分のものにできれば、コピーライターやWebマーケターとして確実に活躍できる人材になれます。
ただ、1回読むだけでは、この記事に書かれたすべての情報を自分の中に落とし込むことは難しいでしょう。
なので、URLを保存していつでも読み返せるようにしておくことを強くおすすめします。
型・テクニックなどは、文章を書くどんな場面でも使えるものですし、人との会話や営業の時などでも使えますよ。
上達のステップのパートでもお伝えしたように、何も知識がない状態からコピーライティングスキルを身につけるためには「インプット」することが非常に大切です。
インプットがないと文章を書きたくても書けないですからね。
しっかりこの記事をいつでも読み返せる状態にして、コピーライティングの知識を大量に取り入れる「インプット」から始めてみましょう!
また、下記の『Webマーケターの入門書』の中でも、コピーライティングについて多く触れているので、よかったら受け取ってみてください。
PDF形式の電子書籍なので、好きな時間にどこにいても読めますし、良いインプット材料になるかと思います◎
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