いまやインターネット広告は企業にとって欠かせない存在になっており、その種類も増え成長を続けています。

ですが、「種類が多くてよくわからない」「複雑でどれを利用すれば良いかわからない」という印象をお持ちではないでしょうか?

そこで今回は、その種類について解説していきます。

目次

Web広告では何ができるのか?

Web広告では見る人の年齢や性別、地域や行動などターゲットを細かく絞って配信できるのが特徴です。

なので、テレビCMや新聞広告のような、大きな広告枠を買わなければならないマス広告と違い、事業規模や広告予算に合わせて少額からでも広告を出稿することができます。

また、関心の高い層に向けて集中的に広告を届けることができるので、無駄な出稿を減らすことができて、費用対効果の高い集客が可能となります。

では、Web広告を細かく分類して、解説をしていきます。

純広告

純広告とは、特定のメディアやサイトのスペースを広告枠として買い取り、自社の広告を掲載する広告になります。

Web広告の中では古くから存在していて、例えばYahoo! JAPANのような大きなメディアで提供されています。


引用元:yahoo.co.jp

純広告の仕組み

Webサイトに訪れるユーザーに対して、エリアや年齢・性別などのターゲットを絞って出稿することが可能です。

純広告の課金方式としては、決まったクリック数を得るまで広告を表示する「クリック保証型」、広告やページを決まった回数まで表示する「imp・PV保証型」、決めた期間だけ広告を表示する「期間保証型」、などがあります。

純広告との相性の良いもの

サイトを訪れる人に対して広告を表示するため、自社の商品やサービスを知らない層に対して広告を見せることが可能です。

なので、商品やサービスの露出を増やして認知度を高めたいといった、ブランディングのために利用するのに向いています。

他の広告に比べて、事前にかかるコストと露出量が公開されていることが多いので、事前に数字で効果を把握することができます。

ただ、広告枠をまとめて販売することが多く、高めの予算を確保しないと枠を買い取れないこともあるため、利用しにくいという面もあります。

ですが、サイトのジャンルによっては、狙った層に向けて広告を出すことができるので、一定数人気のある広告です。

アフィリエイト広告とは

アフィリエイト広告は、決まったアクションが発生した時に費用が発生する、成果報酬型と呼ばれる広告です。

広告主の方で、広告から資料請求がされた時、お問い合わせにつながった時、商品を購入してもらった時などの、アクションによって費用が発生するように決めることができます。

広告が表示された時やクリックされた時には費用がかからず、狙ったアクションだけに費用が発生するので費用対効果が高いです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告の仕組み

アフィリエイト広告を利用するには主にASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)、と呼ばれる広告サービスに広告を出稿します。

広告の配信はASPに登録してあるアフィリエイター、と呼ばれる広告配信者に、広告に合わせて独自に行ってもらえます

アフィリエイト広告との相性の良いもの

資料請求やお問い合わせ、商品の購入など、利益に直結する広告を出稿したい場合に利用するのに向いています。

また、自社にしかない強みや独自性のある商品やサービスだと、アフィリエイターも広告を出しやすいので選んでもらいやすく、そのような広告を出稿したい場合にも向いています。

アドネットワークとは

アドネットワークはWebサイトやブログなどのオウンドメディアやSNSの広告枠に、まとめて広告を出稿できる広告サービスになります。

以前はサイトごとに手続きを行い、広告枠を購入しなければなりませんでしたが、現在ではアドネットワーク業者が代行してくれるので、効率的に複数のサイトに広告が出せるようになり管理の手間も省けます

また、広告枠をまとめて運用しているので効果測定も早く、自分で運用せずとも広告効果の高い最適な媒体への出稿が可能になりました。

アドネットワーク

アドネットワークの仕組み

アドネットワーク業者はそれぞれ独自に複数のWebサイトと提携し広告枠を確保しています。

なので広告の形式、広告クリエイティブも豊富に対応しており、出稿した広告に合わせて一括で様々なサイトに掲載されます。

さらに掲載後は広告効果を高めるために必要な測定結果が、比較しやすい形で蓄積されていくため、運用改善が素早くできます。

アドネットワークとの相性の良いもの

需要を持っているユーザーがどこにいるのか明確になっていない場合だったり、新しい商品やサービスの広告を出したい場合に利用するのに向いています。

複数のサイトに出した広告の効果をまとめて比較して見ることができるので、効果が出るまで多少、時間が必要ですが測定結果をもとに細かい配信設定ができれば、高い広告効果が見込めます。

DSPとは

DSPとは複数のアドネットワークをまとめて管理し、管理しているアドネットワークに一括で広告の出稿をしたり、まとめて効果測定ができる広告ツールのことを指します。

アドネットワークではネットワーク内にある広告の枠を買うイメージでしたが、DSPはダーゲットとするユーザーの行動を追って、別のアドネットワークのサイトの枠にも広告を出すことができます

DSP

DSPの仕組み

もし一つのアドネットワークだけを管理していた場合、アドネットワークに登録されているサイトの広告枠にしか、出稿することができません。

なので、ユーザーが他のアドネットワークに登録されているサイトに移動した場合、そのサイトのアドネットワークも管理していなければ、広告を出すことができませんでした。

しかし、複数のアドネットワークを管理するのは非常に手間がかかります

そこで、DSPを利用することで複数のアドネットワークを効率よく管理することができます。

この結果、どのサイトでも広告が出稿できるようになったため、狙ったターゲットを追いかけて、移動した先のサイトの広告枠にまで、広告を表示できるようになりました。

DSPとの相性の良いもの

ターゲットが明確に決まっている商品やサービスの広告を出したい場合に、利用するのに向いています。

ターゲットの性別や年代や行動の傾向、興味関心などから広告の成果につながりやすい、最適化された広告を配信することができます。

また、自社の商品やサービスを購入したユーザーや、資料請求やお問い合わせに繋がったユーザーと、同じようなユーザーへも広告を配信することができるので、市場を開拓する手間も省けます。

ソーシャルメディア広告とは

ソーシャルメディア広告は主にLINEやTwitterやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に掲載される広告のことを指します。

他の広告と比べると新しく、SNSの利用者も増え続けているので、市場自体がまだまだ拡大することが期待できます。

ソーシャルメディア

ソーシャルメディア広告の仕組み

SNSではユーザー自らがプロフィールを登録しているので、そのプロフィールデータをもとに、他の広告よりも正確で豊富な条件で、広告を配信することができます。

また、ユーザー同士でシェアを行う文化があるため広告っぽさがなく、うまく拡散されれば高い費用対効果が得られます。

ソーシャルメディア広告との相性の良いもの

SNSはWebサイトとは違いコンテンツを熟読するというよりも、どちらかといえば流し読みしている状態に近いです。

なので、キャッチーでわかりやすいセールスポイントがある、商品やサービスの広告を出したい場合に、利用するのに向いています。

広告がわかりやすいとユーザーも内容を受け取りやすく、人に紹介した時にも理解されやすいため、シェアしてもらいうまく拡散できれば、広告費以上の効果も期待できます。

リスティング広告とは

リスティング広告は別名、検索連動型広告とも呼び、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。

広告がテキスト形式なため、広告クリエイティブを作成する必要がなく少額から安く始めることができるため、まずはリスティング広告から始めると良いでしょう。

リスティング広告

リスティング広告の仕組み

検索エンジンは通常、ユーザーが調べたいキーワードを入力して検索すると、検索エンジンが自動的にWebサイトを集めて一覧として表示します。

なので、検索結果に自社のサイトを表示させるには、検索エンジンに選んでもらう必要があり、非常に時間と手間がかかります。

ですがリスティング広告はお金を払うことで、検索エンジンが集めてきたサイトよりも、上位に自社のサイトを表示させることができるので、時間と手間がかかりません。

そのうえ、どのキーワードの検索結果に表示させるかも、広告の設定で選択することが可能です。

検索エンジンを利用するユーザーは非常に意欲が高いので、リスティング広告は比較的すぐに成果を出すことができます。

リスティング広告との相性の良いもの

検索という行動を起こしているユーザーに対して、広告を見せることが可能なので広告でのコンバージョン率が、他の広告と比べて高くなります。

なので、商品の購入や資料請求など、コンバージョンを狙うために広告を出したい場合に利用するのに向いています。

他の広告とは違い、広告の表示回数がユーザーのキーワードの検索回数に左右されるため、認知度を高めるための広告には向いていません

メール広告とは

電子メールを使って特定のメディアや会社が発行する、メールマガジンに広告を出稿する広告手法です。

インターネットが普及した当初から存在する広告で、現在ではチャットアプリの台等によりメールの利用率は減っていますが、今なお効果的な広告となります。

メール広告

メール広告の仕組み

メール広告ではメディアや会社が発行しているメールマガジンの読者に向けて、テキストやバナーで広告を配信することになります。

メールマガジンの読者は他の広告のユーザーと比べて、メールマガジンを読みたいがために登録しているので、配信媒体に対して一定の信頼関係ができています。

なので、広告も読者から受け入れられて信頼を得やすくなり、広告効果も期待できます。

メール広告との相性の良いもの

メール広告ではテキストがメインなため、伝えられる情報量が多く、伝えたい商品やサービスの特徴やメリットについて、しっかりと伝えることができます。

なので、認知度が低い商品やサービスの広告を出したい場合に利用するのに向いています。

メールマガジンで紹介という形で広告を配信することで、媒体の信頼を得て商品やサービスの信頼性を上げることができ、伝えたい情報をしっかり伝えることができるため、高いコンバージョンが得られるでしょう。