いきなりFacebook広告を始めようと思っても、「Facebookアカウントがあればできるのか?」「運用を開始するには何が必要?」と思って何をどうすればできるのかわからないですよね。

そこで今回はFacebook広告をすぐに始められるように、必要なものから広告を出すところまでを解説いたします。

目次

Facebook広告を利用するために用意しておきたいもの

まずはFacebook広告を始めるにあたって必要なものを用意しましょう。

それほど多くはありませんが、事前に用意しておくべきものをご紹介します。

決済手段を用意

Facebook広告の支払い方法はいくつか用意されていますが、日本で利用するには次の中から選択することができます。

  • クレジットカードもしくはデビットカード
  • PayPal
  • オンラインでの銀行振込(初期設定時のみ選択可能)

クレジットカード・デビットカード・PayPalでは、請求日に自動で決済がされます。

オンラインでの銀行振込では先に広告費をチャージしておき、1日の終わりに請求された金額をチャージ金から引かれる方式になっています。

Facebook広告の目的を決める

Facebook広告では広告の設定時に認知を増やす・誘導(検討)する・コンバージョンさせるといった「目的」を設定します。

認知を増やす場合はブランドや商品、サービスに関心を持ってもらえそうな人に、広告を表示することになります。

誘導(検討)する場合は、広告からWebサイトを開いてもらうことだったり、Facebookページのいいねやコメント、シェアをさせる、アプリのインストールをしてもらう、といったことを狙うことになります。

コンバージョンさせる場合は、Webサイトでのお問い合わせや資料請求の申し込み、商品の購入といったことを狙うことになります。

クリエイティブやサイトのURLを用意する

Facebook広告を利用するには表示させる画像や動画といった素材や、遷移先のWebサイトのURLを用意する必要があります。

広告には種類ごとに広告ポリシーやそれに適した形式がありそれをもとに審査が行われます。

すでに用意してある場合はこちらの広告の仕様を確認し、これから作成を行う場合は少なくとも作成フローを決めておきましょう。

Facebook広告ガイド|facebook business

予算、期間、ターゲットを決めておく

Facebook広告の運用にあたって、運用する期間・広告予算・広告のターゲットについてあらかじめ決めておくと配信がスムーズに行きます。

運用期間は分単位で詳しく設定ができて、広告を掲載する曜日や時間帯まで決めることができます。

予算は運用期間と1日いくらまでを決めるとトータルの費用が決まり、先に予算が決まっている場合は期間に合わせて1日の運用費が決まります。

広告のターゲットは年齢や性別、地域、興味関心といったことまで詳細に設定ができるので、先に細かく決めておくと良いでしょう。

Facebook広告アカウントを設定する

必要なものが準備できたら実際に広告を出すための作業に入っていきます。

手順に従って設定をしていきましょう。

Facebookビジネスマネージャーのアカウントを開設

Facebook広告を出稿するにはまずFacebookビジネスマネージャーというツールを使用します。

他にも広告を出す方法がいくつかありますが、Facebookビジネスマネージャーを使用することで広告を出すために必要な広告アカウントをまとめて管理できて、複数人で運用することが容易になります。

まずは以下のURLからビジネスマネージャーのページを開いてアカウント作成をクリックし、「会社名」「お名前」「メールアドレス」を登録しましょう。

Facebookビジネスマネージャーのアカウントを開設

会社名とお名前はビジネスマネージャに表示されるので、適切なものを入力しましょう。

メールアドレスは随時連絡用のメールが送られてくるので、普段利用しているアドレスを使うことをお勧めします。

そして次にビジネスの詳細をの入力画面が出てくるので入力して送信しましょう。

最後に「作成されました!」と出てくると完了になります。

Facebookページを作成

フェイスブックビジネスマネージャーのアカウントの作成が終わりましたら、次にFacebookページを追加していきます。

ビジネスマネージャーの画面右上の歯車→ビジネス設定→Facebookページ→ページを追加をクリックし、FacebookページのURLを登録します。

Facebookページを作成

広告アカウントを作成

次に広告アカウントを作成していきます。

ビジネスマネージャーの画面右上の歯車→ビジネス設定→広告アカウント→中央部分の追加→新しい広告アカウントを作成をクリックします。

そうすると広告アカウントの作成ページが出ますので、必要な情報を入力しましょう。

広告アカウントを作成

広告を入稿する

広告アカウントが作成できましたら、次は広告の入稿に入ります。

ビジネスマネージャーの画面左上のビジネス設定の文字→広告マネージャーをクリックします。

開いたページのキャンペーンのタブをクリックし、広告を作成というボタンをクリックします。

そうするとキャンペーンの目的を選択するページが表示されるので自社にあった目的を選びましょう。

広告を入稿する

認知度を増やす場合

まずは商品やサービスを知ってもらうために認知度を向上したい場合はこちらの目的がおすすめです。

フェイスブック広告を使って商品やサービスなどの認知度を向上させたい場合に向いている目的2種類をご紹介します。

ブランドの認知度アップ

広告に興味がありそうな層や反応してくれそうなユーザーに対して広告を表示して認知度を向上させたい場合はこちらがおすすめです。

こちらは広告費用の単価が安く1表示ごとに費用がかかります。

リーチ

認知度がある程度ある商品やサービスの、リーチを増やしたい場合にはこちらがおすすめです。

こちらはブランドの認知度アップに比べ、より多くの人に広告を配信することができます。

お客さんを呼び込む場合

こちらは知ってもらうだけでなく、さらに行動をしてもらいたい場合はこちらの目的がおすすめです。

トラフィック

Facebook広告からサイトなどのリンクを踏んでもらうようにすることができます。

自社のホームページやブログ、ランディングページにアクセスを誘導したい場合はこちらが良いでしょう。

エンゲージメント

こちらはFacebookでのコンテンツに対してユーザーの行動を促すことができます。

Facebookページの投稿の場合、投稿の表示回数を伸ばすことができ、主にいいね!を押してもらうことがエンゲージメントになります。

Facebookページの場合はFacebookページのいいね!を押してもらうことがエンゲージメントになります。

Facebookイベントの場合はイベントページにアクセスを増やすことができて、参加してもらうことがエンゲージメントとなります。

アプリのインストール

こちらはストアでリリースしたアプリの利用者を増やしたい場合におすすめです。

Facebook広告でユーザーをアプリストアに誘導することができます。

動画の再生数アップ

Facebookの動画の投稿の再生回数を増やしたい場合におすすめです。

商品発表や舞台裏の映像、カスタマーストーリーなどの動画を宣伝して、ブランドの認知力を向上させることができます。

リードを獲得

広告に興味を持っているFacebookユーザーからのリード情報を収集できます。

リード情報というのはユーザー自身がアカウントに登録しているメールアドレスや電話番号のことです。

表示された広告がクリックされた後、任意で取得できるため会員登録など登録者を増やしたい場合におすすめです。

メッセージ

Facebook広告をユーザーがクリックすると、チャットが開始されるため診断やお問い合わせにつなげることができます。

コンバージョンを獲得する場合

Facebook上だけでなくさらに具体的に、サイト内でユーザーに行動を起こしてもらいたい場合はこちらの目的がおすすめです。

コンバージョン

こちらの広告はウェブサイトのアクセスを増やす広告に似ていますが、違いはコンバージョンを計測できることです。

広告からLPに飛ばしてメールアドレスだったりを登録した後にサンキューページを用意しFacebookで発行されるタグを設置する事で具体的な成約数をカウントできます。

カタログ販売

ターゲット層に合わせて、カタログの製品を自動的に表示する広告を作成できます。

表示には前もって登録しておいたカタログからFacebookユーザーに合わせて自動的に表示させることができます。

来店数の増加

Facebook広告を使って店舗にお客さんを集める場合にはこちらを選択します。

こちらは近隣のユーザーに対して広告を表示させることが可能です。

広告セットを作成する

広告キャンペーンの目的を選択したら次は広告セットを設定していきます。

広告セットの設定ページへはキャンペーンの目的を選択後に自動で移動するか、左の広告セットの文字の部分をクリックしましょう。

広告セットでは主に広告をどこにかけるか、どのくらいの期間配信するか、予算をどれくらいかけるかについて決めていきます。

広告セットを作成する

Facebook広告の配信先の設定

Facebook広告の配信先の設定としてはトラフィック、オーディエンス、配置を決めていきます。

まずトラフィックからで、こちらは何にトラフィックを集めるかを設定します。

ホームページやブログ、ランディングページにアクセスを集める場合は、「ウェブサイトまたはMessenger」を選択します。

アプリにアクセスを集めたい場合は「アプリ」を選択します。

次にオーディエンスを設定していきますが、オーディエンスでは主に「地域」「年齢」「性別」「詳細ターゲット」「言語」を入力します。

こちらはあらかじめ決めたターゲットに近くなるように設定していきましょう。

最後にFacebook広告をどこに出すかといった配置の設定をします。

自動配置設定ではFacebook広告を「PC版Facebook」「スマホ版Facebook」「Instagram」「オーディエンスネットワーク」と言ったすべてのプラットフォームに配信が行われます。

始めたばかりであればこちらの自動配置設定をおすすめします。

手動配置設定では「Facebook」「Instagram」「オーディエンスネットワーク」「ストーリーズ」から配信したいプラットフォームが選択できます。

Facebook広告の配信先の設定

予算と掲載期間を設定

Facebook広告では1日の予算を決めて配信する方法と、期間を決めてその期間内で予算を消化するように配信する方法の2種類があります。

1日の広告予算が決まっている場合は、1日の予算を設定して配信しましょう。

広告予算と配信期間が決まっている場合は、通算に設定しましょう。通算予算で配信するメリットは広告を配信する時間帯を決めることが可能になります。

Facebook広告を初めての方は1日の予算での配信をおすすめしますが、広告配信の曜日や時間帯を細かく設定したい場合は、通算予算での設定で配信しても良いでしょう。

予算と配信期間を設定

広告の作成、クリエイティブについて

ここまでの設定が完了したら、さっそく広告の入稿を始めていきましょう。

広告クリエイティブの前にアイデンティティの設定を行います。

アイデンティティの設定では作成したFacebookページが一覧になっているので広告に関連するFacebookページを選択しましょう。

広告形式の設定では選択できる広告フォーマットの中から目的にあった最適なものを選択してください。

モバイル用にランディングページを表示させたい場合は、インスタントエクスペリエンスにチェックをつけましょう。

メディア設定ではあらかじめ作成しておいた画像や動画などの広告クリエイティブを追加しましょう。

テキストとリンクでは追加した画像や動画周りに配置するテキストやリンクを設定しましょう。

右側にプレビューが表示されるので、実際はその通りに表示されるため、確認しながら設定してみてください。

広告の作成、クリエイティブについて

支払方法を設定する

広告を作成し終わったら支払方法の設定をします。

左上の「ビジネス設定」をクリックして一覧から「支払い」をクリックします。

「クレジットカード」「PayPal」「銀行振込(初期設定時のみ)」から、あらかじめ用意した支払い方法を選択して、必要な情報を入力しましょう。

これでFacebook広告のやり方は一通り終わりました。

広告審査が終わり次第いつでも広告を配信することができます。