ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛える裏ワザ【知識を体系化しよう】
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「ロジカルシンキング」という言葉を聞いたことはありますか?
日本語に訳すと、「論理的に考える」ということで、難しそうなイメージです。
でも今回は、ロジカルシンキングをしっかり理解してもらい、自分でできるようになる方法を伝授します。
現在、自分自身で「論理的に考えることが苦手」と考えている方でも、この記事を読めばロジカルシンキングができるようになります。
わかりやすく説明していくので、最後までじっくり読み進めてみてください!
目次
ロジカルシンキングを難しいと思うあなたへ
ロジカルシンキングが、論理的に考えるということで、言葉の見た目からか、難しさを感じる人もいることでしょう。
ですが、ロジカルシンキングにはメリットがあります。(メリットについては後々詳しく説明します)
メリットのひとつに、「自分の考えを相手に伝えられる」ことがあります。
要は、自分が最も伝えたいメッセージを相手に明確に伝えることができたり、相手からメッセージを伝えられた時に、理解しやすくなったりするのです。
それができるかできないかで、普段の会話がかなり変わってきます。
仕事の会議や打ち合わせでは、たくさんの決定事項を生み出すことが大切になりますが、こういった思考力を鍛えていないと、決まることも決まりません。
ロジカルシンキングは、イメージ的に難しく、とっつきにくいと感じるかもしれませんが、できるようになると事がスムーズに進むようになって、自分も周りも過ごしやすくなります。
ロジカルシンキング自体、身につけるのはあまり難しくありませんし、身につくと「ロジカルシンキングっておもしろい」と感じるようになりますよ。
詳しい身につけ方は後ほど書いていきますね。
そもそも自分はロジカルなのか?
ロジカルシンキングが難しいか簡単か以前に、まず自分がロジカルなのかを考えてみるのも重要です。
普段、どのような会話をしているか思い出してみてください。
考えるポイントは大きく2つあります。
あらゆる内容が漏れなく考えられているか
何かを伝える際に、「『それって、こういう場合はどうしたらいいですか?』という問いの答えが、ある程度明確になっているか」が1つ目に考えるポイントです。
統計データを取ることが多い人は経験があるかもしれませんが、あるお店に来る客層を細かく調べる際に考えることは、ざっくりと
年齢、性別、職業、etc…
とかになるわけですよね。
そこで、年齢別で考えると、10代、20代、30代と分けられますし、性別だと、男性か女性かで分けられますよね。
職業だと、会社員、学生、自営業、公務員、専業主婦などいろいろあるわけです。
このように分けてデータを取ると、一見問題なく進みそうですが、よく考えると、学生で自営業の人とか、学生で専業主婦の人、自営業で公務員の人など、重なっている場合も考えられるわけですよね。
要は、そのようなツッコミに対して、「問題なく情報が整理されているのか」みたいなことを考えると、自分がロジカルに考えているのかどうかが少しずつ見えてきます。
「なぜ?」について明確か
これについては、後々詳しく書くのでここでは簡単にしか書きませんが、理由をしっかり掘り下げられているかどうかが2つ目のポイントです。
就活とかでも言われそうな話ではありますが、「なぜそれを言ったのか?」という問いについて、自分がわかっていないと、相手もどう言葉を返せばいいか迷ってしまいますよね。
なので、「なぜ?」という問いを与えられた際、もしくは自分で考えた際に、しっかり答えられるかどうかが物事をロジカルに考えているかの判別になります。
ロジカルシンキングができるメリット
では、実際にロジカルシンキングができれば、どのようなメリットがあるのかを大きく2つに分けて説明してきます。
自分の考えを相手に明確に伝えられる
先ほども軽くお伝えしましたが、ロジカルシンキングができるようになると、自分の考えを相手に明確に伝えられるようになります。
「こういう理由でこうで、こうだからこうなって、こういうことだから、結論としてはこうなるから、こうしましょう」
のような、ある程度明確な考えに沿った結論や伝えたい内容が出てくるので、相手に自分の意見を伝えやすくなるのです。
また、なぜその意見になったかも明確に伝わるので、スムーズなコミュニケーションが取れます。
仕事の話でたとえると、自分が何か新しい事業の企画プレゼンをしている場合は、聞き手に意図やビジョンが明確に伝わるようになり、企画が通りやすくなります。
営業の場合は、相手に自分の伝えたいメッセージが明確に伝わると、クロージングがしやすくなります。
1つの問題に対する解決策が明確になる
1つの問題に対する解決策が明確になることも、ロジカルシンキングができることによるメリットのひとつです。
仕事で人をまとめる立場だったり、いろいろな仕事を同時平行で進めていたりすると、たくさんの問題が生じます。
しかし、多くの人は「結局何が問題なのか?」に対する明確な答えがありません。
本当に酷い人は、全然関係ないところに問題点を置いて、必死にそれを解決しようとします。
ですが、それはもちろんのことながら時間と労力の無駄遣いでしかありません。
そんな状況の人でも、ロジカルシンキングができるようになれば、いろいろな物事の原因や理由、深い部分まで考察できるようになるので、何が問題になっているのかがわかるようになります。
そうすると、問題点が明確なので、それに合わせた解決策をよりロジカルに考えられるようになります。
実際このような思考力の持ち主が、仕事で成果をあげている人なんだろうなと感じます。
ロジカルシンキングに必要な要素
ロジカルシンキングをしていくにあたり、押さえておかないといけないことがあります。
ここでは、ロジカルシンキングに必要な要素を説明します。
「レイヤー」と「世界観」を大切にする
まず必要なのは、「レイヤー」と「世界観」です。
レイヤーは「層」のことで、それを束ねている全体的なくくりを世界観と認識してください。
レイヤーを考える際に必要なのは、相手のレイヤーを理解することと、自分が多種のレイヤーを移動することを理解することです。
相手のレイヤーを理解することは、相手の目線に立ってみることです。
相手の常識を理解するという認識でもOKです。
相手のレイヤーが理解できないと、自分の考えを相手に伝えても、言語レベル的な難しさや、知らない世界の話に聞こえてきて、そもそも何を言っているかがわからなくなるという事件が起きてしまいます。
つまり、内容がどれだけ良くても相手には伝わりません。
だからこそ、相手のレイヤーを理解し、多種のレイヤーを移動することが大切になります。
多種のレイヤーとは、そういった言語レベルの違いや環境の違い、生きてきたバックグラウンドの違い、学歴的な違い、と様々です。
まずはこのレイヤーをしっかり理解し、相手のレイヤーを捉えることを意識してみましょう。
ロジカルシンキングができて、レイヤーも理解し、多種のレイヤーを移動できること。
それこそが「世界観を知る」ことと言えるでしょう。
相手の世界観を知り、適切なレイヤーで物事をロジカルに伝えていくことができれば、あなたの評価・価値は確実に上がります。
もちろん、あと必要なのは仕事における結果や成果ですが、ここではその話は置いておきます…。
結論なのか?理由なのか?を明確にする
ロジカルシンキングができない、物事を論理的に考えることができない人の多くは、聞き手側からすると、その内容が結論なのか、理由なのかがわかりにくい場合が多いです。
「結局何を一番伝えたいのか」「どういう理由でそれを伝えたいのか」をしっかり自分で明確にしないと、自分自身も何を言っているかわからなくなります。
その話を聞いている相手が、話の内容を理解できないのは当然ですよね。
これを解決するは、結論をはっきりと言う練習が必要です。
その練習については、下のセクションで説明します。
インプットした知識を点ではなく線にする
英語や数学をよく勉強していた人にとっては、「あー、なるほど」となる話だと思いますが、単語を覚えただけでは長文は読めないし、公式を覚えただけでは応用問題は解けないですよね。
ビジネスシーンでも同じ現象が起こります。
聞いたことのある情報やフレームワークを知っているだけではうまくいかず、物事の根本的な理解をしていかないといけません。
超極端な例を出すと、掛け算の九九を覚えたとしても、5桁×5桁の掛け算はできないし、微分も積分もできません。
英単語帳の最初の600個を覚えても、京大や東大の英語は読めないわけです。
ここで必要になってくるのが、次にお伝えする「知識の体系化」です。
知識を体系化する=ロジカルシンキング
「知識を体系化する」ことは、ロジカルシンキングをすることに等しいと言えます。
どういうことか?
例えば、ある参考書を覚えるとします。(ビジネスの教材とかでも構いません。)
何をどうすれば一番効率的に覚えられると思いますか?
人には得意不得意があるので、一概にこれとは言えませんが、「参考書を人に教えながら覚える」という一見変わった方法がおすすめです。
参考書の量にもよりますが、分厚くて読み終わるのが最低でも数日かかるなら、教えながら覚えるのが鉄板です。
このような記事も一気に読むのではなく、毎日繰り返し読んだほうが知識が体系化されます。
毎日いろんな記事を読むと、だんだんと視点が変わってきて、「あ、この前の記事に書いていたことと同じだな」と、いろんな知識が自然につながってくるのです。
つまり、学んだこと(概念)と日常の世界で視たこと(事例)がつながって、初めて体系化されるというわけです。
これこそが「知識の体系化」です。
概念を知る→事例に立ち会うことを繰り返し、知識が体系化され、自分が概念を語る時の裏付けや理由になるわけです。
その内容をパズルのように結論や理由などの枠組みにあてはめていけば、ロジカルな思考回路が完成します。
数学の公式(概念)を見ても、解かない(事例)と、覚えられないのと同じで、問題を解くことと日常での気づきがどんどん積み上がって、つながっていくのです。
しかし、その公式すら見なかった場合は、公式を見ていたら解ける問題があっても知らないので、「わからない」となります。(そもそも概念を知らないので、現実世界の事例に気づかない、もしくは知らないということです。)
本来なら、つながって体系化されていたのに、見ないまま気づかず、知識が体系化されないという事態になってしまいます。
一気に吸収しても体系化されないことはないですが、フィルターは使い慣れてないと、同時に処理できないので、学びに気づけず、つながっていかない場合が多いです。
ですが、教えながら学んでいくと、口で伝えて、頭で理解して、自然につながっていきますよね。
それに深いロジックの部分で、共通点も見えてくるのです。
それはなぜかというと、「教えながらだと自分では気付かない問題に焦点を当てられるから」です。
ロジカルシンキングができるようになるには?
ここからは、実際にロジカルシンキングができるようになるための方法を紹介します!
常に「なぜ?」を考える
日常の様々な会話に対して、「なぜそうなのか?」を考えてみてください。
深掘りすることが何より大事です。
友達との何気ない会話で、「なんでこう思ってるんだろう?」と考えることも大事ですし、仕事の場面で「なんでいつもこう言われるんだろう?」とか、営業の場面で「なんでこう言ったら決まらないんだろう?」とかを考える癖をつけましょう。
常に、自分に「なぜ?」と問いかけてみてください。
それだけで自分の考えや視野が深まります。
「なぜ?」の理由をたくさん出してみる
「なぜ?」と考える理由は、1つだけではありません。
必ず複数個は考えてみてください。
それが前述した知識の体系化にもつながりますし、点で覚えていた概念が線でつながる瞬間がいくつも出てきます。
それができれば、ロジカルシンキングの習得に一歩ずつ近づいている証拠です。
因果関係を紙に書いてみる
頭で考えたことを紙に書いてみると、より情報が整理されます。
因果関係は、1対1対応ではありません。
仮に、ある物事に「なぜ?」と考えた時に、理由が10個出てきたとします。
しかし、この10個は「ある物事」とだけ線で結ばれる関係ではないかもしれません。
つまり、理由同士が「なぜ?」や「つまり」の関係で結べる場合もあります。
これがつながっていくと、すごくスッキリしますし、問題に対する解決策もある程度正しく見えてきますよ。
結論を最初にはっきり言えるようにする
まず何よりも最初に「結論」を言う癖をつけるようにしましょう。
「自分はこう思っています。なぜなら〜〜だからです。」のような話し方に変えてみてください。
そうすると、嫌でも結論と理由を言わなければならなくなります。
さらに、理由と結論が非常に明確になります。
英語の文章はこれがとても明確なのですが、日本語の文章は理由や結論がバラバラな場合も多いので、意識しづらかったり、気づかなかったりします。
英語の長文のように、「結論→理由」の順番で話す練習をすると、論理的に考えるということ、つまりロジカルシンキングができるということにつながります。
ロジカルシンキングの唯一の弱点
ここまで、ロジカルシンキングについてたくさん書いてきましたが、実は弱点もあります。
実は、「他人を説得すること」に対しては非常に効果的ではあるものの、「自分がうまくいっているかを裏付けること」に対しては使いにくいのです。
これが弱点であり、非常におもしろいポイントとも言えます。
他人を説得し、みんながイエスといったことが成功しそうですが、自分自身が成功するかと言われれば、実はそれはわからないのです。
「え、どういうこと?」と思うかもしれませんが、要は「対他人」では絶大な効果を発揮するが、「対自分」だと同じ効果が得られないことがあるということです。
そういう時は、ぜひ自分の考えを疑ってみるようにしてください。
新たな発見がありますよ!
まとめ
ロジカルシンキングは、一見難しいと感じますが、習得すると良いことがたくさんあります。
ロジカルシンキングを習得すれば、他人とのコミュニケーションがうまく取れるようになり、日々の生活も過ごしやすくなるでしょう。
もちろん、少しの弱点もありますが、それでも絶対身につけるべき考え方・スキルなので、ぜひ何度もこの記事に目を通して、ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛えてみてください!
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